8月6日 (水)  今月はじめの

いや〜、すげ〜増水だった。
梅雨明け前から雨が降らず、少々渇水気味で雨乞いまでした甲斐があった。
・・と、言いたいところだが、「甲斐」がありすぎた。
雨は「そこそこ」で、「こりゃあ、いいや」と話していたが、どうも谷川の音が尋常じゃない。
川をのぞいたら、雨はそれほどでもないのに、大増水してた。
あわてて養魚場へ飛ばしていったら、取り入れ口は土砂の山だった。
山の上の方で、相当降ったのでしょう。
それにしても、渇水と豪雨の繰り返しじゃあ身体が持ちません。

一昨日は、森の学校夏の教室の丹沢山の登山コースを、美女?3人が下見しました。
昨日なら間違いなく雷にうたれて遭難してた。
良かった良かった。

お陰で川は水量を取り戻し、ヤマメもイワナも元気になりました。
ところが、おもしろいですね。
これだけ渇水で、暑い日が続いた後の川は、増水といえ、水温が上がってしまうのです。

濁流で20℃、一昔前には考えられない水温です。

森林が荒れると、降った雨は山の熱を吸収し、そのまま渓へ流れ込みます。
昔は降った雨の多くが、いったん土の中へ蓄えられるため、多少の大雨でも濁る事もなく、また、雨の日は水温が低下したものです。
ここ最近は、雨が降れば間違いなく水温が上がります。

以前、見なかった「コケ」や「水生生物」を見るようになり、丹沢の変化(悪化)を「水」で知るようになりました。
多少の大雨でも濁らない「川」。
以前のように、口をつけて飲む事ができる川の「水」がほしいですね。
渓流の再生は、真に、森林の回復であり、丹沢の自然再生です。
県民が納める「水源環境税」は、そんな仕事に使ってほしいですね・・県知事さん。

体調10cmの小鳥が一年に食べる昆虫の数は、約13万羽と言われます。
落ち葉の堆積する豊かな森林と土が、水を育む基本です。
大雨の度に予報官の聞きなれた「予想外」の言葉は置いといて、落ち葉の留まらない山や川では、小鳥も魚も棲む事ができません。

10年〜20年後の若い人に期待するか。

昨日の増水時の水温20℃、今日の水温18℃(午後2時)でした。