12月19日 (日)  冬枯れの森

私は20年以上前から、鳥獣保護員をしています。
・ ・と、言っても、狩猟はしません。
もちろん、銃も持っていません。
私のように血の気の多いジジ〜が鉄砲持ったら、何するか解からないので、
持たなきゃ持たない方が賢明でしょう。
ただし、安い日当といえ、決められた日数は出勤(見回り・・と言っても山歩き)する義務があります。
以前、「密猟」が花盛りの頃は、深夜といえど毎夜のように銃声が聞え、緊急出動の連続でしたが、最近は、悪い人が居なくなったのか、シカの数が減ったのか・・で、この数年、緊急出動はなくなりました。
そこで、今日も山歩きでしたが、「私も連れてって」「僕も行きたい」と言う若者が数人、「じゃあ、ケツを付いて来い」と言い、一人先行で4人が後追いの見回りになりました。
冬枯れの森の中は歩きやすく、見通しのいいのが嬉しいですね。
後ろを振り返ると、ケツを付いて来るはずの女の子が、ケツで滑りながら急斜面を下っていきました。
杉やヒノキの人工林は、チョッと寒々しますが、自然林の中は、同じ森でも暖かさを感じます。
そこそこに動物の気配もあり、今日の見回りコースは、森の学校の教材コースとして利用できそうです。

しかし、私の足腰バランスは鈍くなったものです。
いまさらですが、急斜面を一足運ぶごとに、つい、木の枝や根を掴んでしまいます。
クマタカを追いかけていた頃は、800ミリや600ミリのレンズを抱えて斜面を飛ぶように歩いていたのがウソのようです。
あれは、本当に俺だったのかな・・。
年齢は、確実に重なり、体力は落ちていくのですね、「自覚したジジ〜になろう・・」と、改めて考えた今日でした。

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