3月24日 (水)  春は名のみの・・

風雨の横浜から帰ってくると、ヤビツ峠はミゾレ。
峠を越えると、クルマのライトの光に木々の枝がキラキラ・・雨氷?。
日中と違い、チョッピリ幻想的な風景に、横浜の疲れが何処かへ飛んでいきました。

連休中の驚き一つ。
中国の陰謀のような黄砂には驚きませんが、山が薄青く霞んでいます。
その上、焚き火のような匂いもします。
おまけに、草の燃えカスのような、白や黒の糸のような灰が飛んできます。
「この風の強い日に、何処かで山火事か!」と、ドキリとしましたが、秦野方面や宮ヶ瀬方面から入って来る生コンの運ちゃんも、「山が臭せ〜な・・でも、何処も燃えてね〜しな、なんだろ」と、不思議がっていました。
煙が、山全体を覆っているので、BBQや焚き火の「火」とは思えませんが、取り合えず、山火事でないと思い、一安心しました。
お昼頃になると、山の色は元通りになりました。
何気なく、お昼のニュースを見ていたら、富士山で野焼き・・3人死亡・・を伝えていました。
丹沢を覆っていた煙は、どうやら、富士山の想定外の野焼きが原因だったと推測できました。
しかし、予想以上に広がった野焼きと言え、丹沢を覆ってしまうのですから、富士山が噴火したら、丹沢は灰に埋もれてしまうでしょうね。
自然の力には叶いません。

もう一つ。
鎌倉の銀杏が倒れた・・と、騒いでいました。
テレビに出る人が、みんな、「かわいそう・・」などと話していましたが、「木」だって寿命があります。
1万年も生きていたら、ただの化石になっちゃいますね。
人間なら100歳で、極楽往生、天寿をまっとう・・ですよね。
倒れた銀杏は、「かわいそう・・」じゃなくて、「長い間ご苦労様・・」って、話だと思います。

考えてみれば、鎌倉に幕府を開いて、僅か三代目の将軍、実朝主従に気づかれないように待ち伏せ出来るくらいの大木だったのが、私には不思議に思うのです。
倒れた銀杏の、いまの太さなら納得できるのですが、あの銀杏も何代目かじゃないのかな・・。
開幕当時に植えたものなら、待ち伏せした頃は、せいぜい直径20〜30cmくらいじゃないのか。
ま、それじゃ〜、物語として、おもしろくないか・・。

ついでに、もう一つ。
養殖トキが、野生のテンに食べられた話。
単純に考えて、養殖ものより、野生の方が強かった・・って、当たり前の話。
過保護はよくない。
一昔前、丹沢の麓では養鶏が盛んだった。
業者は、キツネやテンやイタチと追いかけっこと聞いていた。
オイラに言わせりゃ、鳥を飼ってりゃ、それを狙う動物がいるのは当たり前の話。
苦労知らずの役人は、何も考えていなかったんだろうね。

もう一つ・・にも値しない話。
民主党・・党を解散しちゃったら・・って、代わりも居ないか・・。
マニフェスト・・「どうせ半分も出来ないだろう、4年間我慢強く見ているか・・」と、やさしく見守るつもりでいたけど、どうにもな〜。
自民党は絶好のチャンスなのに、後だしジャンケンの調子者が騒いでいるし、みんなの党も似たり寄ったり。
前にも書いたように、いっその事、総理大臣は「公募制」にしたらどうだ。
この十数年の日本の政治を見れば、「この程度なら、俺にも出来る!」って、思う人間は幾らでも居るだろう。

春が遅いのは、季節だけじゃなさそうだ。