10月26日 (金)  峠の小屋番 3)

どうせ暇な小屋番なので、明日の植樹活動の準備をしました。
苗木を3本づつ手提げ袋に小分けしました。
たいした仕事じゃありませんが、手を伸ばしたりしゃがんだり・・で、結構疲れちゃいました。

その後、息抜きで、昨日の散歩の続きをしましたが、丁度、その時を狙ったように、新聞記者が取材に来たようです。
「中村さん、峠にいなかった・・」とかで。我が家へ来たようです。
女房が、「そんな筈はないけど・・」で、戻った時には、今度は私がイネムリをしてるトコでした。
来週の朝日新聞に載るようですが、県内版です。

しかし、峠の小屋番は、暇ですが、おもしろいです。
今日は9時頃に駐車場が満杯になりました。
その後に来るクルマは、峠前後の空き地に勝手駐車をします。
見たところ、私とドッコイ年齢のジ〜さんが、道路の空き地にクルマを停めています。
道路に直角なら3台、道路に平行なら2台は楽に駐車出来るスペースです。
最初、直角に停めたジ〜さんが、クルマから降りて、ジ〜っと見ています。
そこで、やおらクルマに乗り、クルマの角度を、道路に直角から平行にしました。
まあ、土日と違いクルマも少ないし、通行車両の事を考えているのかな?、と、見ていました。
すると、そのジ〜さん、クルマを前に出したり後ろへ下がったり、そのうち、またクルマから降りてくると、今度は、両手を広げたり狭めたりしています。
もう一台、停める事が出来るか・・の、確認かな?、と見ていたのですが、そのうち、クルマを50pほど前に出すと、クルマから降りて、ウンウンとうなづき、そのままロックすると、大山へ登っていきました。
私は唖然、呆然。しかし、最近は切れる年寄りが多いと言うので注意もしませんでしたが、ナントこのジ〜さん、他のクルマが前後に停めないように、2台分のスペースのド真ん中に停めていったのです。
最近は、我が儘な年寄りが多いと聞きますが、まさに絵に描いたような自分勝手ジジ〜でした。
このジ〜さん、家で家族で夕食を食べる時も、ここは俺の領分と、肘を張ってるのかも知れません。

クルマの停め方、ゴミの捨て方、私は山の中じゃ動物観察か植物観察しかナイ・・と、思っていましたが、人間観察が意外とおもしろい事に気づきました。

ま、でも、あまり書きすぎると、ただでさえ少ないお客さんが、もっと減りそうなので、この辺にしときましょう。

さあ、明日は大山で植樹です。
私も立派な年寄りなので、人に迷惑を掛けないように、今日は早寝をしましょう。

写真は配達された苗木と送りの荷札ですが、駐車場に立ってる「門戸口」の看板。
最近は、自分勝手な呼び名が幅を利かせ、昔からの地名が忘れられていきます。
昔の地名は理由があっての事、勝手に名前を変えるなよ・・。
信州長野の、信濃四谷が白馬に変わったように、沓掛が中軽井沢に変わったように。
丹沢も、極楽橋が地獄沢橋に、三角山が菜の花台に、塔ヶ岳がいつのまにか塔ノ岳に変わってしまいました。
動物と同じで、土地は人間に文句が言えません。

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