7月23日 (火)  夏のお花見

5年ぶりに八ヶ岳に行きました。
驚いたのは平日なのに登山者が多かった事、丹沢と同じく登山ブ〜ムを実感です。
10年前、私が30年ぶりに登山を始めたとき、まず手始めに楽チンな北八ヶ岳から登りました。
ある山小屋のオヤジが、「修学旅行だけで食ってる・・。山小屋もおしまいかな〜・・。」と弱気をはいていた。
実際、一日中歩いても、ほとんど人に会う事がなかった。
以下は7〜8年前に書いた日記ですが・・。
ある時、硫黄の登りだったか、途中で休憩する二人連れを「こんちは・・」と挨拶しながら追い越したら、後ろから「若い人は元気でいいわね・・」と声が聞こえた。
後ろから誰かが追い掛けているのか・・と、振り返ったが誰〜れも居ない。
若いって、もしかして俺の事・・と。
どう見ても、追い越したオバサン達の方が若く見えた。
まあ、そんな事はどうでもいいが、その程度の登山者数だった。
今回は登山口の駐車場もスペースを見つけるほど。
修学旅行登山も一団居たが、家族連れから若いネ〜チャン、私より元気な超年配と、年齢層も幅広く、登山ブームが続いて欲しい・・と、休憩した山小屋の兄チャンが言ってました。
ただし、少し気になった事が一つ。
登山スタイルと言うか、着てるものから帽子まで、乗せられちゃってるよな・・メーカーに。
オイラのように、腕まくりのYシャツ姿は山小屋のオヤジだけだった。
それを見て、富士山ガイドの「山へ登る最低限の服装・・」とかのメーカー結託ガイドを思い出した。
まあ、それでも、登山口で、「今日は天気もいいし、カッパはいらないな。水とお茶のペット2本、おにぎり2個。アメ5個。・・で、いいや。ザックいらないか。」と言ったら。
連れのオバサンの若い方が、「カッパくらい持っていきなさい。山をなめたらいけません!」とキツク注意されました。
カッパをザックにいれながら、わずか2`弱のザックを持ち上げ「重そうだな〜」と思った次第。
根石のコマクサのお花畑は5年前と同じでした。
ちょっと花数が減ったかな・・と言う印象、でも、綺麗でした。
天狗岳の西と東を見ながら、42年前の正月明けに友達と二人でスキー縦走したのを思い出しました。
同行の友人は、「はいつくばりボーゲン」の私と違いスキーが上手で、どこでも滑ります。
根石はもちろん、硫黄でも西天狗でも、その滑りは、ほれぼれ見とれるほどでした。
いまなら、さしづめ「プロ」ってとこでしょう。
そこから引き返す道すがら、若いネ〜チャンオバサンは、「アッ、××ランだ。アッ、○○ソウだ。」と、私達と同じペースで歩きながら、小さな花を見つけます。
それは葉の下に隠れるように咲く花までも見つける、驚くほどの視覚と嗅覚?です。
もう一人のオバサンが、「△△さんは、目が5つあるのよ」と教えてくれました。
花の写真で時間を食い、頂上に登るのは諦めよう・・と思いましたが、ネーチャンオバサンが認めません。
ここまで来たら何が何でも登る・・と言います。
風はビュ〜ビュ〜、怪しい黒雲、睡眠不足の頭と体は、思うように動きません。
叱咤罵声の激励を背中に受けて、ようやく頂上に辿り着きました。
山頂には誰〜れも居ないので、連れに断った上で、アッチ向いて立ションをしました。
何かの気配にホッと振り向くと、知らないオバサンが二人、石室から顔を出していました。
霧の中で恐竜を見るより驚きました。
下山途中、あと1時間というところで雨が降り始め、途中で土砂降り。
普段なら長靴なのに、今日に限ってスニーカー。
持ってきたカッパに、きつく注意されて感謝。
ザックカバーも忘れましたが、中身はペット茶だけなので安心。
でも、靴がビッチョリになり、帰りのクルマで濡れた爪先が少々寒く、山はナメタらいけません。・・を、痛感でした。
しかし、叱咤罵声を背に受けて、息がヒ〜ヘ〜ホ〜と上がっても、久しぶりの山歩きは楽しかった。
誘ってくれて、連れて行ってくれた、お二人に感謝。

写真はコマクサとキバナシャクナゲ、ムシトリスミレ?だったかな?。
あと、ランの類も何種か聞いたが、名前を忘れたので掲載は省略。

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