9月27日 (木)  「道路情報」

6月24日、札掛−宮ケ瀬間の塩水橋付近で道路法面が崩落し通行止めになりました。
それから3ヶ月、待てど暮らせど一切の情報なし。

ドライブの人からはもちろん、東京西部や埼玉、あるいは群馬、新潟方面からも「解除は?」「いつ頃から通れるか?」と問合せが多数。
自転車やロードランからも毎週のように聞かれます。

先日は箱根の富士屋ホテルの名刺を出した人から叱られました。
「宮ケ瀬まで通れるか・・」と聞くので「通行止めって看板に書いてあるだろう」と言うと「そんな言い方があるか」と叱られた。
「なにが富士屋ホテルだ、ワシは道路の案内人じゃない。聞きたきゃ看板の電話番号に自分で電話しろ!。」と怒ってあげた。

・・と、ヤビツ峠にいると「道路はまだかいな?」の質問ばかり。
知りたいのは私の方だ。
まったくの情報なしではまともな質問にも答えられません。
そこで、先日、若者を連れて現地視察を敢行。
「入りますよ〜」と言って立ち入り禁止の看板をかいくぐり中へ入りました。

通行止めの発端になった法面崩落は法面に沿ってH鋼が立てられ崩落防止の壁が7割方出来上がっていました。
本来なら、この壁の内側で作業し、人やクルマは交互通行が出来ます。
数日中には通行止め解除・・ってトコに感じました。

ところがビックリしたのは6月にはなかった道路自体の崩落です。
本谷川の川床まで(高さ30mくらいでしょうか)20m〜30mがそっくり崩落しています。
通行止めが幸いしたかのような光景です。

崩れた石積みは昭和初頭の道路開設時そのままでしょうかセメントを使用しない空積み石垣のように見えました。
これまでドライブに限らず、毎日のように重量車が走る事を思うと背筋がゾッとしました。
道路沿線に住む人間に情報提供の必要性は要求しますが、現況を見たら「早くしろ」とも言えません。
作業の安全にも配慮しながらの復旧をお願いします。
ところで、こんな現場を見ると、道路の安全チェックに早急な取り組みが必要に感じます。
これまで道路法面チェックは委託業者が行っていましたが、崖側の調査は見た事がありません。
路側からガードレールの支柱が抜けていたり、崖側擁壁が傾いているのは各所で見ます。路面全体が傾いているのも多く見ます。

オリンピックで東京の建設業界は大儲けのようですが、田舎の土建屋さんは目と鼻の先の公共事業にも参加できず四苦八苦しています。
山の中といえバスも通る路線です。

私の体と同じく道路も経年劣化みたいです。
この際、道路の健康診断をお願いし、その上で計画的な安全工事を是非お願いします。

写真は法面復旧の現場と、新たに発生した崩落現場。

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