森の学校では、随時、生徒の参加を待っています


森の学校関連の情報を掲載します。
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 子供達が、自然の中で生活し、学ぶことの大切さを考え、  1970年に「森の学校」を開設しました。

 丹沢は、東京や横浜から、わずか50`の場所ですが、シカやクマなど大型ほ乳類や、 ムササビ、ヤマネなどの小型ほ乳類が棲息し、渓流にはヤマセミ、モミ自然林では日本最大級 の大型猛禽類クマタカを見ます。
 様々な生物の存在から、「生命の繋がり」の大切さを知ることができます。

 森の学校では、野生生物の生態や役割を学ぶことで自然の仕組みを知ります。
 そして、動物や植物の生活史を通して、人間との関わりを知る事ができます。

 近年、丹沢は、都会の様々な影響を受け「ブナの立ち枯れ」などに見るように、 自然環境の荒廃が危惧されています。しかし、その中でも、900万人に近い県民の水を育み、 生物の生活を見る事ができます。

丹沢の自然を体感しよう
自然環境を学ぶこと、いちばん大切なことは、
自然に対する「やさしさ」です。

丹沢を知り尽くした先生方が、難しい知識も解かりやすく話します。



森の学校・2015年 夏の教室 活動報告


 恒例の水生昆虫の採捕と、森の繋がりを学習します。
 先生は、おなじみの、石原先生です。
 水の流れの強い場所、弱い場所。棲む生きものも代わります。
   

 ムカシトンボは水の中で7年も羽化するのを待ちます。
 オニヤンマでも3年。
 そのトンボを札掛で見ることが出来るのは、渓流の周りの森が豊かだから。
   

 午後の学習は、「土と森」。水生昆虫がたくさん棲む渓流は、豊かな土があって初めて綺麗な水になります。
 初めて参加の子供たちは、越地先生の話に注目です。
   

 

 朝の眠気を振り払い、朝食後は渓流を登りながら、渓畔林を学習します。  水の中の生きものに、渓畔林は大切な森林です。    

 ヤマヒルがウジャウジャする中で、植生調査をします。
 森の成り立ちのモニタリング。
 教えられても覚えきれない植物の名前。その上、足元のヒルも気になります。
 でも、無事に終了。山の中なのに、カルアが小さなカエルを見つけました。
   

 でも、やっぱり楽しいのは、水遊びに、おやつの時間。
 自然のプールの上にブランコ。
 ユラユラ揺れるブランコから空中遊泳して、ドッブン!の繰り返し。
   

 

 朝の散歩のついでに、植物の名前を覚えるために、葉の採取。
 サルナシがたくさん実っていました。今年は熊の餌が豊富です。
 でも、この葉っぱ、全部覚えるの?。最低、6種類だってさ。
   

   

 葉っぱの学習のあとは、その葉っぱを利用して、Tシャツやエコバックに葉拓タペストリー。
 僕だけ、私だけの物を作りましょう。
   

 

 完成!。一番は、いつもうるさいナギ。ほ〜ほ〜、なかなかいい出来だ。
   

 

 やった〜!。終わりだ〜。と思ったら、ホントにテスト。6種類おぼえているかな?
 「え〜、こんなに問題あるの?」「オレ、学校でもテストやったことない。」
 点数を取らないと、次の森の学校に参加出来ない・・ってさ。頑張れよ。
 感想文を書いて、すべてが終了。
 長澤先生が、「また、来たい人!」と言うと、全員が手を挙げました。
 参加者の感想文は、丹沢自然保護協会発行の、「丹沢だより」に、全文、掲載されます。
   

   



森の学校「夏の教室」・生徒募集



 私達が生活する身近な丹沢で、自然と人間の関わりを専門分野の先生方と勉強しましょう。「自然は、それぞれが与えられた役割の中で、支えあい、成り立ちます」
自然の仕組みを知る事は、お友達を思いやる「やさしさ」にも繋がります。
知識の習得、豊かな感性、森の学校は、常に、ひとつ先を目指します。

主催 NPO法人 丹沢自然保護協会
共催丹沢大山自然再生委員会
協力(特財)神奈川県公園協会・神奈川県立札掛森の家
講師&スタッフ
石原 龍雄箱根・森のふれあい館館長
越 地正元・神奈川県自然環境保全センター研究部長
長澤 展子・村上 美奈子・柳川 美保子秦野ビジターセンター
鈴木 富士子宮ヶ瀬ビジターセンター
中村 道也丹沢自然保護協会理事長
柴野 達彦・安達 拓恵森の学校OB・他
日程8月10日〜12日(2泊6食)
定員30名
費用18,000円
兄弟参加は割引制度がありますご相談ください
おやつも用意します。参加費以外お金は必要ありません。

持ち物  1日目のお弁当、飲み物、雨具(カッパ、傘)、軍手、双眼鏡&ルーペ(あれば)、リュックサック、帽子、懐中電灯、水着、沢の中を歩ける履物、着替え、タオル、洗面用具、筆記用具、その他必要と思う物。
※服装は登山の出来る動きやすい服装と履きなれた登山靴や運動靴、長い靴下など
長靴も便利です。

※都会とは気温差があります。衣服にご留意ください。


≪森の学校 2015夏の教室 行程表≫
 10日
9:00 集合/小田急線秦野駅南口改札 ※集合次第出発
9:50 開校式  部屋割
10:10 水と生き物の野外学習   講師・石原龍雄
水生昆虫などを探します。濡れてもいい服装。
12:00 昼食
12:40 土と生き物の野外学習 講師・越地 正
山と沢での学習です。ドロドロとビチャビチャ。
15:30 学習のまとめ
16:00 自由時間 入浴
18:00 夕食
19:00 丹沢のお話 (終了後、就寝までの間、適宜入浴)
21:00 就寝
 11日
6:00 起床 体操 散歩
7:00 朝食
8:30 森の成り立ちの話 植生調査
9:30 調査地へ移動
植生調査 講師・長澤展子 柳川美保子
11:00 学習のまとめ
12:00 昼食
12:45 菩提峠に移動
13:30 編柵づくり 植樹 植物観察 etc
16:00 自由時間 入浴
18:00 夕食
19:00 暗闇教室 終了後に感想 入浴
21:00 就寝
 12日
6:00 起床 体操 散歩
7:00 朝食 終了後に部屋掃除、荷物片づけ
8:30 実生集め 葉っぱタペストリー 布バック&Tシャツ作成
10:30 炊飯 火おこし 魚つかみ 魚調理 etc 昼食
14:00 まとめ 記憶力テスト 感想文
15:00 閉講式 16時秦野駅南口着(予定)
※内容は、天候などにより変更もあります。



「森の学校」は、随時参加者を募集しています。
参加資格は小学4年生〜中学1年生です。
(卒業生は年齢資格に限りません)
学齢前でも保護者がついていれば参加できます。

・問い合わせ・申し込み
 丹沢自然保護協会・丹沢ホーム(中村)まで。