2月21日 (水)  一寒六温

昨日の朝は小雪が舞っていました。
一日中つめたい雨が降っていました。
前の日から泊まっていたお客様が「雪か〜いいね〜嬉しいね〜」と言いながら、喜んで出かけていきました。
私と同年配の二人連れでしたが、奥様も中へ入りにくいような仲良しでした。
雪の中を楽しく塔ヶ岳に登った事でしょう。
昨年、清里で用事を終えてから八ヶ岳へ行きましたが、山小屋のオジサンが「テレマークができん」と言って泣くほど、雪がありませんでした。忘れている雪の感触を探しに、私も何処かの雪山へ行きたいです。

この冬は登山者が多かった。
平均年齢は高いものの、昔の丹沢に戻ったようです。
冬に登山者が増えた理由のひとつはヒルチャンの影響でしょうか・・・。
どうやら最近の丹沢の登山シーズンは、「紅葉シーズンから新緑まで」、になったように感じます。
ヒルチャンといえば、出没はこの十数年。
娘が高校生の頃は、友達と水着姿で川で遊んで、草の上に寝ころんで・・ヒルなんていなかったナ〜。
これも、地球温暖化の影響か。
ヒルを運んできたのは「シカだ」「シシだ」と言う人もいますが、誰が最初に言い始めたのか。
そう言えば、ヒルが話題になり始めた頃、どこかの林業屋さんに頼まれた大学の先生が「調べたヒルの血は、すべてシカの血だった」と言ってた。
どこで調べたのか質問したら、人間の入らない、ほとんどシカしかいない山の中で検体を集めたらしい。
その上「ヒルはシカの血を吸った後、蹄の間で休み、遠くへ運ばれる」と、言ってた。
みんな、感心して聞いていたが、隣に座っていた山師が「血〜吸ってコロコロになったヒ〜ルが、おとなしくしてんのか、シカがヤブ歩くとき、ヒ〜ルを落とさね〜ようにソ〜っと歩くんか」と、話しかけてきた。
大学の先生より、こっちのオヤジのほうが説得力があった。
考えてみれば、シカは山の稜線をピョンピョン越えているが、東側にはヒルがウジャウジャ西側では尻をおろして弁当を食える場所もある。
まあ、どっちにしても気持ちいい動物じゃないが、ヒルチャンの増えた理由を人?のせいにするのはやめましょう。
ところで、ヒル効果もあります。
昔は夏になると川原のキャンプが多く、毎週のように学生を連れてゴミ掃除をしました。
そして、毎週のように2dトラック一台分のゴミが出ました。
ことに塩水と一ノ沢いう川原はマナーの悪いキャンプのメッカで、生ゴミはもちろん、布団から茶碗まで、ある時はテントもそのまま(入り口に「片づけて」と張り紙がありました)と言う人もいました。
帰り道の東名で、事故って死ね!と呪いを掛けたくなりました。
実は、この手がヒルチャンのお陰でいなくなったのです。
お陰でボランテイアのゴミ掃除が暇になりました。

長くなったので、この辺で。

近況
毎度の事ですが、暖かいです。
水温は6℃以下になりません。
もちろんお魚の活性も良く、ミッジも必要なし。
年末に孵化したイワナやヤマメがパクパクエサを食べています。

ミツマタが小さな白から黄色くなりました。
山道にぼんぼりのように咲いています。
窓から見える大山は薄っすら雪化粧。