4月1日 (水)  寒の戻り

人間の予測を裏切るように、季節は、うまく合わせるものだ。
「温暖化の影響で、一気に春・・」など、言う人がいて、「そんな事ね〜よ・・」と、言ってたら、本当に寒の戻り・・それも結構長かったナ。
朝の気温が例年通り氷点下に戻って、氷が張ったり、雪が降ったりして、樹木の芽吹が途中で止まっちゃったりして、マメ桜の花もズ〜っと一部咲きだった。
しかし、心配したのは、森の学校・春の教室。
3月半ばの日記に、気温12度、爽やかな一日・・などと適当な予想をしたのだが、教室5日前には、雪が積もり、前日も薄っすらと雪が積もった。
でも、やっぱり日頃のおこない・・かナ、当日は暖かく、風もなし。
元気な子供達に、元気をもらい、3月半ばの一人騒ぎがウソのように、絶好調の二日間でした。
春の教室の山(森)歩きは、道なき道?を歩くこと、道が無いから案内もいらない。
山の頂上から、ひたすら直線で降りました。
降り積もった落ち葉の斜面を駆け下りる時、3回転で捻りも加え、その上着地に失敗して転げ落ちた女の子がいました。
オリンピックならメダル候補ですが、森の学校の総責任者としては、さすがにビビリましたが、立ち上がった女の子が「ビビッた〜!でも、楽しい〜!」と叫んで一安心。
両側が切れ落ちた細い尾根では、お尻でずり下がる子もいました。
無事に道路へ辿りついたときは、ほぼ全員が泥だらけ、キズだらけの子もいましたが、みんな満足、私も満足。

その昔?残雪の山で道に迷った事がありました。帰ってから家族にその話をすると、娘曰く、「お父さん、道を歩くから迷うんだよ、最初から道のない山を歩けば、絶対に道に迷う事はない」と、言います。
確かにその通りです。
そこで、丹沢という小さな山で、感性豊かな子供達と、楽しい実証実験を考えました。
道の無いところでは絶対に道に迷わない・・事を、今回、再確認しました。
考えてみれば人間も動物、感覚が衰えるのは年齢と共に、考える事をしなくなるからだ・・と、思います。

高速道路千円乗り放題・・と言われて喜ぶ程度だからな。
床屋さんや美容院へお勤めの人は恩恵?に預かれないのだが、結局、他人はどうでもいい・・って、とこか。

オッといけない、今日は、愚策の愚痴じゃなく、森の学校の報告だった。
ミツマタで和紙づくりにも挑戦しました。
みんな、綺麗に出来上がりましたよ。
年長の女の子は、さすがです、花びらや枯葉をはさんでいました。
しかし、昔の人はすごい、一番最初の人は、誰に教えてもらった訳でもないのに、「木」から「紙」を作ったのだからね、いま、生きてりゃ、ノーベル賞ものだね。

ところで、写真はHP森の学校で、ご覧ください。
ただし、師匠の時間がありしだいです。