9月27日 (月)  親子仲良く・・じゃなかった、皆で力を合わせて。

きまぐれ天気の秋、恒例のネット巻活動が行われました。
この活動の経緯は、以前、書いた事があるので、今回は省略・・。
土曜日に実施するはずが、「雨」と言う天気予報(外れましたが・・)で、秋晴れの日曜日に順延実施になりました。

場所は、丹沢山頂手前の天王寺尾根、ちょうど、堂平沢からの登山道の分岐前後です。
堂平沢周辺は「フジアザミ」が、いまが盛りと咲いています。
天王寺尾根のブナ林では、林床が、真っ白なヨメナに覆われていました。
作業は、実質1時間ほどですが、保護管理を始め、丹沢の様々な課題を考える活動として、行政・県民が一緒に活動する事に大きな意味があります。
この地域でも、管理捕獲が実施され、植生保護柵の外でも、一昨年と比べると、林床の植物が目に見えて回復しています。

「保護管理」や、「管理捕獲」など、人間の罪を動物に押し付けるための勝手な「造語」のようで、どうも好きになれない言葉ですが、人間が(私も含めて)贅沢を捨てない現代社会では、現状解決の手段として、仕方ない事かも知れません。
管理捕獲と平行して、生息環境整備も積極的に進めてほしいものです。
何と言っても、植生の回復は、何の罪もない野生動物の「命」の代償だからです。

神奈川県では、自然環境に関わる様々な事業が検討されている割に、最近は、今ひとつ、「腰の据わった」取り組みに乏しいものを感じます。
直接関わりを持つ役人は、それぞれ頑張っているのですが、県庁で言えば、「上」の方かな・・。
「何〜に、考えてんの?」と、言いたい事ばかりです。
つらつら考えるに、「県民からの超過課税で水源環境整備を進めるためには、生態系の維持や、多様性の向上を考えるべきだ・・」と発言したら、「生態系や多様性などは、副次的たぐいで・・」なんて、平気で答えるくらいだから・・、結局は「何〜んも考えてない・・」って、とこでしょうか。
知事、肝いりの委員会や、行政再編の新規部署での発言ですからね・・最近の我が県は、困った現象です。
環境の神奈川・・って、ついこの間まで自慢していたけど、この先どうなるか不安がいっぱいなので、近いうち、少々キツイ要望書の提出を考えています。
それでも反応が鈍かったら、お付き合いのある新聞記者に同行してもらい、丹沢で「問題」となっている地域を見てもらおうと考えます。

うちの知事さんは若いんだから、目先の事ばかり考えないで、将来を見据えた県政を執って欲しいと思います。
神奈川の歴史(私が大人になってから・・)を見ると、首長って、もしかしたら、行政マン(まともな)が、一番まともかも知れない・・。

まあ、こんな日記を読まないだろうけど、最初の頃は、「他人の評価と違い、結構すなおじゃん・・」と、思ったのが、8年たつと、人間って、変わってくるもんですね・・権力者にありがちな事でしょうか・・。
中国の横柄さと言い、地元の神奈川と言い、イラつく事ばかりなので、体調を維持するためには、格好の官民協働活動でした。
では、おやすみなさい。

1)目的地への道すがら、丹沢の抱える現状や、何故、ネットを巻くか、何故、官民協働か・・など、話をしながら歩きます。
2)シカによる樹皮喰いを防止するため、樹木にネットを巻きます。素材は、魚網やポリカルネット、最近では、もっと軽くて、取り付けも簡単なネットになりました。
3)ここに載せるのに、チョッとためらう親子のスナップ。私が病弱?なため、娘に「一緒に行って・・」と頼み込んで、久しぶりの親子登山?。

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