12月31日 (月)  また、何もしないで一年が終わってしまった

昔〜し、死んだジ〜チャンから、「年寄りの前で、一年が早い・・などと言うものじゃない。年寄りほど時間を気にするものだ・・。」と言われた事がある。
いまじゃ言われた歳を越えてしまったが、周りから言われても、オイラはそれほど気にしない。
ただし、やりたい事はたくさんあるが、確かに時間が足りないし、おまけに体力も足りなくなった。
行政事業じゃないけど、優先順位を付けるしかなさそうだ。
ま、他人が聞いたら、「なんだ、そんな事・・」と言う程度の事だけどね。

今年も一年、お世話になりました。
我が家は、取り巻くボランテイアで生きてるような家族です。
来年もお世話を掛けますが、変わらず宜しくお願い致します。

年末の28日〜29日は、恒例の「森の学校・冬の教室」でした。
スタッフと生徒だけでなく、卒業生がそのまま居付いたOB参加や、保護者参加もありで、5歳から65歳(オイラ)、途中参加を含めると、38名になりました。
今年は森の中で、動物の生活をチョッピリのぞいちゃう・・が、テ〜マです。
自然の森の中には、シカの糞やタヌキのタメ糞、ムササビの食事跡などを見る事ができました。
ついでに、木の穴の中には、どんな動物がいるのか、のぞきたくなりますが、穴の中には入れません。
想像するだけでも充分楽しいので、みんな勝手に想像します。
そんな時、校長(オイラ)の大声、「クマの爪痕だ!」。
みんなが駆け寄りました。
太い幹には、たくさんの爪痕があり、木の上の方には、クマ棚も見えます。
木の根本には、デ〜ッカイ糞の塊があります。
熊の糞か、定かではありませんが、手で取って(朝香ちゃんが・・)匂いを嗅ぐと、「クッキーみたいな匂い・・!」。
お友達も一緒に嗅いで、「ホントだクッキーだ」と、ケラケラ笑っていました。
今年は木の実が不作で、木の実を食べる動物には厳しい秋でした。
見つけた糞には、ツルウメモドキがたくさんありました。
ツルウメモドキを食べると、糞が焼き上がりのクッキーの匂いか・・、今度食べてみよう。
森の学校の子供達も、生活する東京や横浜に居たら、熊の糞を取って触って匂いを嗅ぐ・・なんて出来ません。でも、すぐに取って匂いを嗅ぐ・・って、なかなかのもんです。将来が楽しみですね。
でも、ここの熊は、木の上で都会を見ながら餌を食べているのです。
ヤビツ峠越しに、湘南の海も見ている事でしょう。
何より、我が家の会話を聞きながら、「やかましい家族だな・・」と、思っているかも知れません。
そう考えると、何故か楽しい気持ちになります。
熊の棲む森を、もっと大切にしたいですね。
そうだ、これは優先順位で上にしましょう。
子供達と居ると、何故か疲れが溜まる歳になりましたが、森の学校では、疲れるけど、それ以上に、たくさん元気を貰います。
そろそろ講師やスタッフ陣に任せてリタイヤしてもいいのですが、参加しないと元気を貰えません。
まあ、元気を貰うために、来年も、くっついて歩きましょう。

森の学校が終わっても、居残り組が3人居ました。
大学生2人と、高校生1人です。
ただ飯とただ酒(高校生はのぞく)の代償は昔も現在も変わりません。
丹沢ホームのお仕事はタップリあります。

さて、今年の仕事納めは大雨後の養魚場の掃除でした。
おかげで、家の周りの掃除が出来ませんでした。
三ヶ日に誰か来たら、やらせよう(半分、冗談です)。
明日の仕事始めはイワナの検卵です(こいつも、来た人間に手伝わせましょう)。
会報「丹沢便り」の原稿も書いてないし、森の家で留守番しながら三ヶ日に書く事にしましょう。
みなさんは、そう言う事がないでしょうが、私には儘ある、今日の仕事を明日にしたら、年を越えてしまいました。
写真は、全員集合と、糞の匂いを嗅ぐ生徒。

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