5月19日 (火)  慌ただしい世間をよそに。

この数年、恒例になった7月の尾瀬至仏山の花巡り。
その足慣らしに6月の八ヶ岳と帰り道の薔薇巡り。
コロナ終息も見通し立たず・・行けるかな〜。
取り敢えず我が家の薔薇で。

我が家の「薔薇」今年も元気に咲いている。
さて、この薔薇たち、少々お話を。

昔〜し・・と言っても私には昨日の事のよう。
でも30年ほど前だから、若い子には「昔〜し昔・・あるところに」・・だろう。

このブログに書いたと記憶しているが、国道246の抜け道に、夜な夜な出没する花売り娘達がいた。
そこから恵泉という女子大と付き合いが始まった。

卒業後そのまま実習助手になったブンと呼ぶ子が居た。
顔に似合わず様々にチャレンジする子で、25〜6年前だったか、ある日、白いバラを抱えてやって来た。
先生に指導されて自分でつくった(改良)薔薇と言う。
私の記念だからと植木鉢に植えていった。
自分の記念は自分の実家に植えたら・・と思いましたが、それはそれで嬉しいもの。
女房が世話するからか、元々元気な薔薇なのか今年もたくさんの花を綺麗に咲かせました。

白の薔薇に対照的なピンクの薔薇。
サンショウバラだ。
以前は丹沢でも見られたが、この数十年見る事がなくなった。

レンゲショウマのように頭の黒い(たまには光ってるのも)動物が持って行ったか。
ナンでも鹿のせいだ!と言う人もいれば、杉やヒノキが増えたからだ・・と怒る人もいる。
これまでの世界の動植物の絶滅種、止めを刺すのは人間と言う。

丹沢で見なくなった原因は兎に角、植物撮影に凝り始めていた頃だ。
「サンショウバラ・・どこかにないかな〜」と口癖のように言ってたら、たくさんの種と一緒に花の付いてる苗木を一本持って来てくれた人が居た。

種は「殻を割ると中に小さな種が入っているので植木鉢に入れたら、いくらでも芽が出て来る」・・と言います。
「でも中村さん、せっかちそうだから咲いてる木の方がいいだろう」・・と。
買って来たの?庭から持って来たの?と聞くと、「山で抜いて来た」・・と。

見透かされた性格にビックリでしたが、この方、一般的に言うところの権威ある研究者です。
「だいじょうぶですか?」と聞けば「人生50年で初めて山の木を抜いた」と言います。
嬉しいけど心臓がドキドキするくらい驚きました。

オマケで恐縮だが、女房がせっせと世話するモッコウバラやクレマチスも元気だ。
コロナ鬱の中、花は色も香りも変わりなく鮮やかです。

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