12月27日 (火)  昨日のような40年前

丹沢の麓、伊勢原市に恵泉女学園(短期)がありました。
全寮制の女子大で、もちろん男子禁制。

閉鎖になって久しいのですが、建物の最終売却が決まった・・とか。
一周間ほど前に九州の卒業生からメールがありました。

厚木方面に出掛ける時は必ずと言えるほど通る道沿いです。
いいよいいよ・・と正門と教会の写真を撮ってきました。
もう少し奥まで入りたかったのですが、不審者通報されそうなので、その昔、お茶を頂いた建物までは行けませんでした。

職員でもなし、もちろん卒業生じゃないけど(当た前です)寄付はさせられるし。
でも、郵便配達とヤマト以外は男子禁制の寮に、お茶やトイレにお世話になりました。
男の先生から「僕たちも遠慮する場所へ、なんで中村さんは自由に入れるの」と聞かれたこともありました。

でも、最初から入れたので、理由は解りません。
クルマで正門や研修棟の前を通ると、女の子が飛び出て来て「いってらっしゃ〜い!」と手を振られた事もあります。
うれしかったな〜。

そうそう、もっと遡って恵泉という学校を知らなかった頃。
東名に秦野ICがない頃です。
もちろんナビもなかった時代、東名を厚木ICで降りて混んだ246号を避けての抜け道。

東京からの帰り、真っ暗闇の路上でいきなりライトの中に女の子。
驚いて停まったら「オジさん、花買って〜」とクルマに近づいて来た。
暗がりでも見れば可愛い若い娘たちが3人。
ただ、着てる服は泥の付いた作業着、履物は長靴。
夢を見ているようだった。

「このお花、私達が育てたの。そろそろ植え替えなの。」
「全部、捨てられちゃうの。ネッ!かわいそうでしょ。」
「だからオジサン、一本でもいいから買って〜・・買って飾って」・・と言われました。
値段を聞けば輪ゴムで止めた一束、「100円、50円、30円でもいい」・・と。
まとめ買いしたのは言うまでもありません。

恵泉の方々とお付き合いするようになり、その話をすると、「その頃なら・・あの子たちね」と数年前の卒業生を覚えていました。

剣スコや鍬を振り回し、一輪者を自在に操り、お揃いの作業着に長靴姿は、女子大と知るまでは「女子感化院」か?と思っていました。

その後、学生達に我が家のバイトをして貰ったり、「遠くから来ている子達が頻繁に帰省も出来ない・・どこか連れて行って欲しい」と言われ、ならば、まとめて・・と、マイクロバスで丹沢登山に連れて行ったり。

その頃の子達の中には「おばあちゃん」になった人も居ます。
改めて時間の流れの早さを感じています。
これを書いている時に、「伊勢原キャンパス」〜花一輪・・の案内状が届きました。
いくら当時は出入り自由でも、部外者。
不法侵入で写真を撮っといてよかった。

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