2月5日 (月) 暖冬
丹沢も近年希な暖冬です。養魚場に20年ほど前にお客様から頂いた紅梅を植えてあります。 桃の節句に、毎年お雛様の前に飾ります。 その紅梅が、何と1月30日に咲いてしまいました。 ちなみに我が家のお雛様は3月3日を過ぎても飾っておきます。そんなこんなで遠くにいる娘を見ながら、「うまくいった・・」と、思う反面、飾りすぎを反省する日々です。
雪もないため、渓川の水も日を追って現象しています。このまま春になったら、森林の荒廃が相乗し、水不足になってしまいます。 先日、TV朝日の取材に同行した人間が「丹沢山の日陰でも10pあるかナ〜」(積雪の事)と、言ってました(ニュースステイションで放映予定・日にちは忘れた)。 山から出られない・・と、用事を断るくらいの大雪が欲しいです。 冬タイヤを装着したものの、ゴムの目減りにビビッています。 表尾根を登る登山者が、「土ぼこりが目に入って」と嘆いていました。 水温の変動も大きく、卵から孵ったイワナも「泳ぎ出そうか、もう少し寝てようか」と、迷っている事でしょう。 今年に入り、毎日のようにカワウが飛来します。 養魚場は全面、防鳥網をかぶせました。 川に網は張れません、そんな事で放流はこまめに繰り返しています。 つい、この間まで丹沢で見る事のなかったトビ・アオサギ・ゴイサギ・ついにカワウの来襲です。 山麓の動物が入って来ると、これまで生息していたクマタカやヤマセミなどの生活が脅かされ、最近では見る機会が減りました。 都会の鳥は大食漢の上に徒党を組んでいます。 アライグマではありませんが、これも丹沢から見たら外来種、在来動物の生存は風前の灯火です。 野鳥の会にお願いします。 丹沢の鳥を護るため、都会の鳥は都会で護ってください。
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2月10日 (土) 春の歌
「春は名のみの風の寒さや・・・」と、散歩しながら、あるいはクルマを運転しながら唱うのが好きです。 しかし、今年は唱いたくなるような寒さがありません。 お正月以来、春になったような毎日です。 今日も気圧配置から考えたら、必ず雪のはずなのに、朝、目が覚めたら春のような霧の中でした。 庭に餌をついばみに来る小鳥の声も春の囀りです。 まあ、歳とともに柔になった身体には厳しい寒さより過ごしやすいのですが、どうにも季節感のない、この冬です。 県道が工事のため1月中旬から通行止めになり、札掛を訪れる人も少なく静かな毎日ですが、我が家の懐は暖冬とは正反対の状況に陥っています。 早く本物の春の訪れが欲しいです。
いずれHPへ紹介記事を掲載しますが、 コリドー(緑の回廊)植樹活動が今回で16回目になります。 豊かな森林を取り戻す活動として、全国で初めて遺伝子を基本にして始めた植裁活動でした。 継続して活動を進めていた三ノ塔ですが、今回をもって、この場所での活動は最後になります。 森が好きな人、川や水が好きな人、登山や釣りが好きな人、動物が好きな人、様々な人が参加し植裁した苗木も、いまでは大きく根を張っています。 今回の活動日は5月26日です、関心のある方は是非ご参加ください(申し込み制)。 (昨年6月のきまぐれに紹介写真があります)
今日は霧の一日でしたが、暖っかでした。 気温、水温ともに例年とは比較になりません、団体の登山者が汗ビッショリでした。
ミツマタの花も大きく膨らんできました。
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2月13日 (火) TV朝日
今日のニュースステイションで「丹沢の鹿」が放映されます。 とっくに放映されたと思っていましたが、先送りになっていたのでしょう、夕方に担当者から電話がありました。 我が家はTV朝日どころか、NHKすらまともに映りません、おかげで夜の長さを実感する毎日です。 ところで、今日の放映は又「鹿が悪者」になるんじゃないかと、少々心配しています。 以前NHKで「森林を食い尽くす」というサブタイトルで「鹿問題」が放映されました。 それまで私はクローズアップ現代の国谷キャスターのファンでしたが、あの番組依頼、嫌いになりました。 問題を深掘りせず、現象面だけで判断する事に「ただの都会派評論オバサン」と理解しました。 それ以来番組も見なくなりました。 今日のコメンテーターは古館イチローと言う事なので、多少は期待しています。 しかし、なんで日本人は気持ちにゆとりがなくなったのでしょう。 人間は腹いっ杯食べているのに、食べるものがない動物が少々草を余計に食べたら、目の色変えて怒ります。 鹿のような草食動物が草を食べて食害と言われたら、鹿は明日から肉を食べなければ、人間に「いい子」と言われないのです。 お百姓さんの作った作物を食べて「食害」と言われるのは解りますが、森の中で草を食べて「食害」って、そんなのアリですかね・・・。 丹沢の鹿は食べるものがなく、枯れ葉を食べて餓えをしのいでいるのです。 野生動物といえど、人間の気に入ったように生きていかなければ、存在すら認めてもらえないのです。 「高速道路に鹿が出た」というニュースを聞いたとき「俺のクルマとどっちが早いだろう」と思ったり、「町の中に鹿が出た」と聞いて「鹿も信号を見て道路を横断するのかな」と思ったりしました。しかし、まわりの人の反応は全然違いました。 いつだったか、丹沢の麓のラーメン屋に「熊が出た」というニュースを聞いて「ラーメン好きな平均的日本人のような熊だな」と思いましたが、やはり周辺の人達は「恐いから殺してほしい」と言う人が多かった、と後で聞きました。 熊より恐い人間はいくらでもいるのに・・・。 今夜は、もしかすると私の厚顔も映るかもしれません、カメラに向かうと言葉が出なくなります、言いたいことも言えず、後で後悔ばかり、鶴瓶の家族に乾杯を見るたびに、出演者の役者ぶりを尊敬しています。 言葉足らずの反応に今からビビッています。 長くなったので、この辺でやめます。
ところで、ク〜ちゃんを連れてくるお母さん、この「気まぐれ」を見ていたらご連絡ください。 「まな板が待っています」。ダンナが来る時があれば声を掛けるように伝えてください。
同じくまな板ですが、真由ちゃんのお母さん、いずれ気が向いたら送ります。
明日は待望の雨予報、お天気おじさんもオバサンも最近はハズレが多くなっていますが、今回は当たってほしいです。 ついでに「雪」もほしいです。 このままじゃ、夏どころか5月には「水不足」になりそうです。 念のためですが、水不足で困るのは丹沢に住む「私」じゃなくて横浜や川崎の都会の人達です。
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2月21日 (水) 一寒六温
昨日の朝は小雪が舞っていました。 一日中つめたい雨が降っていました。 前の日から泊まっていたお客様が「雪か〜いいね〜嬉しいね〜」と言いながら、喜んで出かけていきました。 私と同年配の二人連れでしたが、奥様も中へ入りにくいような仲良しでした。 雪の中を楽しく塔ヶ岳に登った事でしょう。 昨年、清里で用事を終えてから八ヶ岳へ行きましたが、山小屋のオジサンが「テレマークができん」と言って泣くほど、雪がありませんでした。忘れている雪の感触を探しに、私も何処かの雪山へ行きたいです。
この冬は登山者が多かった。 平均年齢は高いものの、昔の丹沢に戻ったようです。 冬に登山者が増えた理由のひとつはヒルチャンの影響でしょうか・・・。 どうやら最近の丹沢の登山シーズンは、「紅葉シーズンから新緑まで」、になったように感じます。 ヒルチャンといえば、出没はこの十数年。 娘が高校生の頃は、友達と水着姿で川で遊んで、草の上に寝ころんで・・ヒルなんていなかったナ〜。 これも、地球温暖化の影響か。 ヒルを運んできたのは「シカだ」「シシだ」と言う人もいますが、誰が最初に言い始めたのか。 そう言えば、ヒルが話題になり始めた頃、どこかの林業屋さんに頼まれた大学の先生が「調べたヒルの血は、すべてシカの血だった」と言ってた。 どこで調べたのか質問したら、人間の入らない、ほとんどシカしかいない山の中で検体を集めたらしい。 その上「ヒルはシカの血を吸った後、蹄の間で休み、遠くへ運ばれる」と、言ってた。 みんな、感心して聞いていたが、隣に座っていた山師が「血〜吸ってコロコロになったヒ〜ルが、おとなしくしてんのか、シカがヤブ歩くとき、ヒ〜ルを落とさね〜ようにソ〜っと歩くんか」と、話しかけてきた。 大学の先生より、こっちのオヤジのほうが説得力があった。 考えてみれば、シカは山の稜線をピョンピョン越えているが、東側にはヒルがウジャウジャ西側では尻をおろして弁当を食える場所もある。 まあ、どっちにしても気持ちいい動物じゃないが、ヒルチャンの増えた理由を人?のせいにするのはやめましょう。 ところで、ヒル効果もあります。 昔は夏になると川原のキャンプが多く、毎週のように学生を連れてゴミ掃除をしました。 そして、毎週のように2dトラック一台分のゴミが出ました。 ことに塩水と一ノ沢いう川原はマナーの悪いキャンプのメッカで、生ゴミはもちろん、布団から茶碗まで、ある時はテントもそのまま(入り口に「片づけて」と張り紙がありました)と言う人もいました。 帰り道の東名で、事故って死ね!と呪いを掛けたくなりました。 実は、この手がヒルチャンのお陰でいなくなったのです。 お陰でボランテイアのゴミ掃除が暇になりました。
長くなったので、この辺で。
近況 毎度の事ですが、暖かいです。 水温は6℃以下になりません。 もちろんお魚の活性も良く、ミッジも必要なし。 年末に孵化したイワナやヤマメがパクパクエサを食べています。
ミツマタが小さな白から黄色くなりました。 山道にぼんぼりのように咲いています。 窓から見える大山は薄っすら雪化粧。
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2月26日 (月) お知らせ
札掛から宮ヶ瀬方面の道路が通行止めでした。 予定では今月末まで、3月1日には通行可能でしたが、予定は未定と良く言ったもので、3月半ば過ぎまで無理なようです。 2〜3日前に切り取った崖が更に崩れたとか・・。 工事が下手なのか、なんだか解りませんが、山の中で生活する私らとしては「いい迷惑」です。 そうは言っても、崩れちゃったものを「通せ!」とも言えず、嫌々長引かせている冬眠を、もう少し続けるようです。 ただ、今年は暖冬のため、ヤビツ峠からの道路が一度も凍結していません。 冬タイヤが、もったいないようです。 以上・緊急のお知らせでした。
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2007/2 |
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