森の学校・冬の教室・活動報告

・歩き出すと、さっそく道草する子がいます。虫博士を目指す「りょうぶ君」・・なにか居ましたか。
・歩く時、高校生は小さな子に気を配ります。友達とおしゃべりしていると校長先生から容赦なく怒られます。

・尾根の小さな鞍部で、タヌキの溜め糞を見つけました。
匂いを嗅いだ子もいます、「臭かった・・」。タヌキは人間と同じ雑食動物です。糞が臭いのはあたりまえです。

・モミの大木がありました。どのくらいの太さかな、お友達と手を繋ぎました。
手を繋いだ友達を覚えて、宿舎に帰ってから同じように手をつなぎ、長さを測ってみましょう。
・みんなが手を繋いでいる時に、蔦をよじ登っていく子が居ます。
 蔦を見ると登りたくなる高校生です。


・尾根の上の気温は、−3℃。お昼ご飯も急いで食べて、午後の勉強に向かいます。
・人工林の中に一本だけある広葉樹の大木ですが、幹の周りの土が流れ、ほとんどの根が、地面から浮いていました。初めて見る凄まじい森の光景に、みんな驚いています。自然の森と人工の森。大きな木と小さな木の役割。藪の役割。下草の役割。一本の木から、色々な事を学びました。

・少し開けた場所に、ススキが広がっています。
そこで、柳川先生が鳥の巣を見つけました。去年の冬の教室では、カヤネズミの巣を見つけましたよ。
鳥の作った巣の形に関心しましたが、こんなススキの中で、同じ色をした小さな巣が、良く解るな〜、と、関心しました。

・また蔦にぶら下がって・・と、見ると、今度は中学生でした。

・さ〜、この辺で生き物の痕跡探しをしましょう。と、村上先生。

・そんな事、急に言われてもな〜。ボクはさっぱり解りません。 ・枯れて腐った木の枝に突いた穴が空いてます。これは、鳥が虫を探した穴かも。

・へっへ〜、私達なんか、ムササビが食べ残した葉っぱを見つけたもんね〜。 ・村上先生が、その葉を持って、ムササビの食べ方を教えます。

・村上先生が、森の話しをしている時に、少し離れたところから、「熊の爪痕がある」と校長の声がしました。
大きな糞もありました。糞の中は木の実ばかり。「匂いを嗅いでみたら」と、校長に言われ、恐る恐る嗅いで見ると、
「うわ〜!、クッキーの匂いだ!」。
木の実を食べる動物の糞は臭くない。熊の糞を秋に見つけると、キ〜ウイ〜の匂いがするのは、
サルナシをたくさん食べるからです。ふ〜ん。
爪痕のあるカシの大木には熊棚を見る事も出来ました。

・眠い目と寒さに震えながら、でも、元気に朝の体操です。
裸になって、顔を洗っている高校生がいました。元気な事はいい事ですが、気は確かかな・・。
−3℃です。

・今日は冬芽の観察をします。村上先生から説明を受けて、さっそく観察です。
ルーペをのぞいて、ふむふむ・・って、ホントに解っているのかな〜。

・布川に沿った歩道は、冬芽の絶好の観察路です。
普通なら樹高の高い「ホウ」も、冬芽をすぐ近くで見る事ができます。

ホウの冬芽は大きくて観察しやすいでしょ。ホ〜、ホホ〜。

・観察から戻ったら、忘れないうちに復習しましょう。
イエ〜イ!と、いつもの調子。私忘れちゃった・・と、保護者のお母さん。

・冬の教室の最後は、恒例の餅つきです。まずは校長がお手本ですが、腰は大丈夫かな〜、と、周りの人が心配しています。

・子供達は元気いっぱい。次々とつき手が交替。手返しの新井さんが、頭を叩かれそうでビビッていました。

・自分で搗いたお餅は美味しいな。私も搗いた分より食べちゃいそう。ボクは〜ぜんぶ食べちゃった。

さて、お腹がいっぱいになったら最後の仕上げは・・、え〜!、テスト?。
今回は良く歩いて、色々な事を知ったし見たし・・。で、テストはありません。
また、春の教室で会いましょう。


2012年(冬の教室)
 12月28日(金)〜29日(土)


主催  NPO法人 丹沢自然保護協会
後援丹沢大山自然再生委員会
協力公益財団法人 神奈川県公園協会
神奈川県立 札掛森の家

 私達が生活する身近にある丹沢で、自然環境と人間の関わりを、丹沢で活動する先生方と一緒に勉強しましょう。
 丹沢には様々な野生動物が棲息しています。その中には、日本を代表する大型猛禽類のクマタカや、大型野生動物 のニホンジカやツキノワグマも暮らしています。森の中を歩き、動物の糞や足跡、爪痕などから、動物たちの生活 を少しだけのぞいて見ましょう。

森の恵み、落ち葉で遊び、落ち葉から「森」を見つめましょう。
翌日は、恒例のお餅つきです。
皆でついて、食べて、お家へお土産の鏡餅やアンコ餅をつくろう。

要綱
期日 12月28日(金)〜29日(土)
参加費 8,000円、大人9,000円(一泊3食・駅往復バス代・保険など含む)
定員 30名
持ち物 着替え タオル 洗面用具 筆記用具 雨具(かさ、かっぱ) 軍手 
双眼鏡&ルーペ(持っている人)、防寒具(ニット帽、マフラー、手袋など)
28日のお弁当、飲み物(温かいものあると○)
履物は、履き慣れた登山靴かスニーカー、もしくは長靴
服装は登山ができる動きやすい格好

*麓との気温差は5℃以上あります。暖かい服装でお来し下さい。

宿泊 国民宿舎 丹沢ホーム
問い合わせ・申し込み 丹沢自然保護協会 中村道也 電話 0463-75-3272
メール n-tanzawa@nifty.com URL tanzawa-home.com

日程表(天候などにより、予定は変更されます)
日程 時間 内容
28日 9:00 秦野駅南口集合出発
9;40 ヤビツ峠着 登山支度 連絡事項 準備体操
10:00 ヤビツ峠発
11:40 大山山頂
12:10 北尾根植裁地 昼食
15:30 札掛着 部屋割り 自己紹介 16:30 入浴  18:00 夕食
19:00 丹沢のおはなし
21:00 就寝
29日 6:30 起床、朝の体操
7:30 朝食
9:00 野鳥観察・樹木観察
11:00 餅つき、昼食
13:00 感想文
14:30 札掛発 15:30 秦野駅到着(予定)

当協会は1960年に設立し、様々な活動を継続していますが、会員はもとより、参加者に おいても無事故で現在に至ります。子供を対象にした森の学校は、他の活動に比べ、安全 への配慮からスタッフも多く配置しています。しかし、自然の中での活動は予期せぬ危険 も伴う事を充分ご理解の上、万一の事故等に際しては、保険適用を持ってのみ、責任と させて頂く事をご了解の上、ご参加ください。