森の学校では、随時、生徒の参加を待っています


森の学校関連の情報を掲載します。
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 子供達が、自然の中で生活し、学ぶことの大切さを考え、  1970年に「森の学校」を開設しました。

 丹沢は、東京や横浜から、わずか50`の場所ですが、シカやクマなど大型ほ乳類や、 ムササビ、ヤマネなどの小型ほ乳類が棲息し、渓流にはヤマセミ、モミ自然林では日本最大級 の大型猛禽類クマタカを見ます。
 様々な生物の存在から、「生命の繋がり」の大切さを知ることができます。

 森の学校では、野生生物の生態や役割を学ぶことで自然の仕組みを知ります。
 そして、動物や植物の生活史を通して、人間との関わりを知る事ができます。

 近年、丹沢は、都会の様々な影響を受け「ブナの立ち枯れ」などに見るように、 自然環境の荒廃が危惧されています。しかし、その中でも、900万人に近い県民の水を育み、 生物の生活を見る事ができます。

丹沢の自然を体感しよう
自然環境を学ぶこと、いちばん大切なことは、
自然に対する「やさしさ」です。

丹沢を知り尽くした先生方が、難しい知識も解かりやすく話します。



森の学校・2014年 夏の教室 活動報告

 参加者は35名+講師&指導者。
 森の中で、水の中で、子供たちは元気いっぱい。
 学習に遊びに、今年も笑顔満開の夏の教室でした。

 

 夏の教室、初日の一歩。
 林道脇でヤマヒルを見つけました。
 へ〜、これがヒルか。いや〜、気持ち悪い。尺取虫と一緒じゃん。
 感想は様々です。
   

 最初の野外学習は「水と生きもの」。
   
 先生や先輩スタッフのアドバイスを受け、まずは、水の中の昆虫を探します。
 

 流れが速い場所、遅い場所・・など、昆虫を採取した場所ごとに分類します。
 イワナを捕まえた子もいました。
   
   

 石原先生の話を、みんな真剣に聞いています。
 いつもオチャラケのはるきもひよりも、最年少のあいこも、こんな真面目な顔、見たことありません。
   

 宿舎に戻って、忘れないうちに復習です。
 初めて参加の子が、「ふ〜、こんなに勉強するとは思わなかった。・・でも、楽しい・・。」
 石原先生に頂いた葉っぱの標本を見ながら、広葉樹の葉は、昆虫の餌であり、棲家である事も知りました。
 昆虫がたくさん棲む沢は、周りの森が元気という事も知りました。
   
 

 夕食のあとはそれぞれに楽しみます。
 ひよりはピアノを弾いています。あいこは食堂のコンクリートの柱を何回も登っていました。
   
 校長から見せてもらった野生しかの頭骨を、順番に頭に載せてはしゃいでいました。
   

 起床は毎朝6時です。眠気を覚ます、朝の散歩に体操。
 吊り橋で、「朝の風が気持ちいい・・」
   
 散歩の途中で、道路に足より太い木の枝が落ちていました。
 高校生や大学生のお兄さんお姉さんが片づけます。
 もちろん、小学生も手伝いました。
   

 今日は越地先生から、土と水を勉強します。
 まずは、ヤマヒルの巣窟へ、元気いっぱいに、「いってきま〜す」
 集めた落ち葉を持ち帰り、中にいる生きものを探します。
   
 

 夏休みの課題・・と、すべてノートの書き込むさやとのの。
 先生に、たくさん質問をしていました。
 都会で採取した水と、丹沢の水を比較します。
 都会の水はPH4,7丹沢の水はPH7,9。
 PHから、土と森の大切さを知りました。
   
 

 先生の話に向ける眼差し。
 森の学校の子供たちは、丹沢で、確実に何かを感じていると思いました。
 

 楽しいお昼ご飯。
 午後は植物の勉強。大きな子は植生調査です。
 たくさん食べて、午後の学習に備えよう。
 おかわり山盛り・・と、みゆとあいこ。
   

 サルナシはキーウイのお母さんって、知らなかった・・?。
 はるきは上唇と鼻の間に葉を挟んで、「この葉っぱ、いい匂いがする・・」と、挟んだまま歩いていました。
 採取したコボタンヅルを髪に挟んでピースサインのりのん。
 男の子と女の子は、やっぱり違います。
   
 

 勉強の仕上げの一つ。植物の名前を覚えます。当てます。
 正解の目安は、小学低学年は3種、それ以上は5種です。
 当たらないと次に進めません。
 なかなか正解しないで泣く子もいました。
 3回目に正解したら、また泣いていました。
 長澤先生はやさしいけど厳しいです。

 

 

 今日のお昼ご飯は、女の子たちが握るおむすび。
 もちろん、3年生のあいこも握りました。
 ののは指に付いたお米粒を食べています。
 あの指でまた握るのかな?。
 みゆはボールに残ったお米粒を一粒残さず食べています。
 
 

 

 食べて食べて
   
 

 みんなで食べると「美味しい!」。
 「もっと食べたい・・」と、げんき。
 
 

 

 さ〜!、夏の教室の総仕上げは、葉っぱずかんの作成だ。
 葉っぱ図鑑は2年に一度です。みんなで力を合わせて、綺麗な図鑑を作ろう!。
   
 

 え〜・・!、葉っぱずかんで終しまいじゃないの・・?と、初めて参加の子供たち。
 そうです。森の学校は、最後にテストがあります。
 60点以上とらないと、次から来られないってっさ。
 だいじょうぶ、全員が合格でした。
   
 

 夜、食堂に飛び込んできたミヤマクワガタの♂をゲット。
 昼間、食堂の天井を飛んでいたオニヤンマをゲット。
 ご飯のあと、お友達の髪を結っています。
   
 

 山の中で生活する森の学校も終わりました。
 いろんな勉強をしましたが、楽しいのはやっぱり水遊び。
 魚を捕まえたり、岩の上から飛び込んだり。
 木に結んだロープに掴まり、水の上をブランコしたり。
   

 楽しい教室が終わりました。
 丹沢の水が綺麗なのは森のおかげ、その森を守っていくのは、君たちみんなの力です。
   
   


2014年森の学校「夏の教室」参加者募集

テーマ:「私たちの丹沢」森と川と生き物のつながり

日程 8月11日(月)〜13日(水) 2泊3日
集合/解散 小田急線秦野駅南口  集合11日9:00、解散13日16:00(予定)
参加費 子ども18,000円(2泊3日6食・貸切バス・保険料など、経費すべてを含みます)
定員 30名
対象 小学4年生〜中学1年生(対象外の年齢の方はご相談ください)
宿泊 国民宿舎丹沢ホーム(http://www.tanzawa-home.com/)
持ち物 1日目のお弁当、飲み物、雨具(カッパ、傘)、虫よけスプレー、軍手、双眼鏡&ルーペ(あれば)、リュックサック、帽子、懐中電灯、水着、ウォーターシューズなど沢の中を歩ける履物、着替え、タオル、洗面用具、筆記用具、その他必要と思う物。
※服装は登山の出来る動きやすい服装と履きなれた登山靴や運動靴、長い靴下など
※都会とは5℃以上の気温差があります。服装にご留意ください。

<予定>
1日目 暑さをしのいでタライゴヤ沢を遡上しながら自然観察をします。
札掛「いきもの」MAPを作成します。
2日目 午前中は植生調査、午後は森の役割の野外活動(内容は検討中) 夜は恒例の暗闇教室です。
3日目 みんなで葉っぱの図鑑タペストリー2014年版を作ろう!
いきものMAPと、葉っぱの図鑑作成は2年に一度です。
みんなで力を合わせて頑張りましょう。


申込・問合せ:丹沢自然保護協会 中村道也 
電話0463-75-3272、メール:n-tanzawa@nifty.com
主催:NPO法人 丹沢自然保護協会
協力:(公財)神奈川県公園協会/神奈川県立札掛森の家


「自然は、それぞれが与えられた役割の中で、支えあい、成り立ちます」。
自然の仕組みを知る事は、お互いを思いやる「やさしさ」にも繋がります。
知識の習得、豊かな感性。森の学校は、常に、ひとつ先を目指します。






「森の学校」は、随時参加者を募集しています。
参加資格は小学4年生〜中学1年生です。
(卒業生は年齢資格に限りません)
学齢前でも保護者がついていれば参加できます。

・問い合わせ・申し込み
 丹沢自然保護協会・丹沢ホーム(中村)まで。